レストランが舞台の斬新なお仕事映画【ボイリング・ポイント 沸騰】ネタバレあり感想

映画レビュー
https://eiga.com/movie/96822/photo/

まず、90分ノンストップワンカットの厨房映画というアイデアに脱帽。レストランや料理、シェフがテーマの映画は数多くあれど、こういった観点でのフード映画ってあまりなかったから新鮮だったし、厨房、フロア、洗い場、そして客という立場をカメラが行き来する中で見えてくる人間関係や力関係がすごくリアルで、緻密なお仕事映画にも思えた。私も食品衛生責任者の資格を持っているので、調理シーンや食材の扱い方など、いちいち冷や冷やしてしまった。

単に仕事ができる/できないという能力の問題や立場や上下関係を超えてついついミスが許されてしまうようなキャラクター、もしくは嫌われちゃう人とか、対処しなくてはいけないのに怠慢で放置されたことやコミュニケーション不足による大問題になるミスなど、飲食店に来るイヤーな客あるあるの描写も含めてちょっと居心地が悪くなった。カーリー(ダメダメ主人公を支える料理長の女性)にはぜひ新店舗で頑張っていただきたいと思う。

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