せっかくなので、伊坂幸太郎さんの原作「マリアビートル」を読んだ後に鑑賞した。 原作の世界観やキャラクターの雰囲気がそのままハリウッド版になっており、すごく面白いと思う。特に、檸檬(レモン)と蜜柑(タンジェリン)については、「ハリウッド俳優で実写化ってどうするんだろう?」と思っていたが、原作のチャーミングさそのままで、人種が異なる双子でも息もぴったりで、ハマり役すぎてびっくりした。
新幹線でもなんでもない架空の列車、今時、実写でそこまでやる?というド派手かつありえないアクションも、サイバージャパンの世界観とは妙にマッチしており、劇場で大笑いした。2022年でも、日本の描写ってこんなもんなんだなーと思いつつ、京都の前にはしっかり米原駅で止まるという細かさがツボだった。
他にも、東京オリンピックの公式キャラクターを邪悪にしたかのようなビジュアルのピンクのもももんという着ぐるみが出てきたが、(日本で一番ヒットしているアニメキャラクター、という設定らしい)ブラピ含めた殺し屋たちが着ぐるみを容赦なくブリーフケースで殴ったり吹っ飛ばすのが、少しびっくりしつつ痛快だった。 日本語字幕もなかなかにくだけているというかはっちゃけていたので、これはもしや戸田奈津子さん…?と思ったら松浦美奈さんでした。さすがとしか言えない名訳です。
真田広之さんは原作と比べてあまりにもザ・侍みたいなキャラクター改変をされてしまっていたが、さすが、ブラピと同じ画面にいても存在感抜群でとてもかっこよかった。ハリウッド映画で活躍できる日本人俳優の方がもっと増えるといいなぁと思った。
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